山野さんについて行き縁側というか中庭みたいなところにやってきました。


『広ーい!』


「ですよね。僕もここお気に入りなんです。」


お昼寝とかに良さそう‥。


今度からここでお昼寝しよう‥。


『こんないいところがあるなんて知らなかったです。』


いやーいいお昼寝場所が見つかった。


『山野さんありがとうございます。』


ほんと感謝感謝。


「いえ、僕はお礼を言われるような事は何も‥。」


ちょっと赤くなっちゃってかーわーいい。


「向こうの方には井戸もありますよ。」


井戸だと‥‥。


それはそこから幽霊がでてくるんじゃないかなぁ。


井戸ってホラーなイメージしかない。


というかまず本物見たことない!


『井戸ですか。』


「はい。まぁ普通の井戸ですが‥。」


普通もなにも井戸が珍しい。


「やっぱ近くに井戸があると便利ですよねー。」


便利だから教えてくれたのか‥。


現代なら蛇口捻れば、水でるしなぁ。


いやぁ現代技術すばらしいね。


改めて感じる現代技術のありがたさ。


「そういえば‥、雪野さんっていくつなんですか?僕と同じくらいに見えまして‥。」


『僕は16ですよ。』


「あ、僕も16です!」


同い年だったのか山野さん。


「そういえば、僕に敬語使わなくていいですよ。だって僕より偉い方ですし‥。」


‥‥‥。


いや、単純に疑われてるだけだから!


それで幹部と一緒にいるだけだから!


『そんなことないですよ。僕だって入隊したばかりですし。』


「ですが‥。」


ちょっと納得いかない感じの山野さん。


『じゃぁ!お互い敬語なしでどうですか?』


同じ年だしね。


「え、ですが‥。」


『同じ年だしね。』


「‥‥‥。はい。」


山野さんとは仲良くなれそう。


『そーだ!じゃぁ凜太郎って呼んでもいい?』


仲良くなりたいし。


「いいよ。もちろん!」


『僕のことも空丸って呼び捨てでいいから。』


「じゃぁそうしようかな。」


よかった。


平隊士とはあまり関わるなって言われてるけど仲良くなれそうで。


平隊士ほかにもいい人いそうだし‥。


仲良くなりたいな。


「あっ!いけない。僕そろそろ行くね。夕餉の当番だった。」


『うん。ありがとうね。』


そう言って凜太郎と別れて、おとなしく沖田さんの部屋に戻った。