次の日の夜。


『よし、善は急げだ…。』


夜ごはんも食べたし、お風呂も入ったし間違いなく部屋にいるはず。


『雪…ちょっと総司の部屋に行ってくるね。』


部屋で本を読んでた雪に声をかける。


「うん。頑張れおねえちゃん。」


『ありがとう。』


流石、雪。


何かを察してくれたらしい。


雪にも応援されたんだ。


頑張るしかない!


勢いよくふすまを開ける。


スパーーーーーーーーン。


「うわ!!!!!」


『わ!??』


『総司!?』


なんでここに?


「うわ、部屋に戻る前に見つかった…。」


『ねえ総司に話があるんだけど…。』


そうだ、どこで総司と会おうと話すことがあることに変わりはない。


「はあ…。華ちゃんって予想より行動するのがかなり速いよね…。」


呆れられても…。


あたしは思ったら行動するタイプだ!!!


「とりあえず…廊下で話す内容でもなさそうだし、僕の部屋においで。」