「ねぇ華?華が来てから随分経つよね。そろそろ部屋を貰ってもいいんじゃない?雪と一緒に部屋を移してもらえるように、副長に取り計らってきたから。」




あまりにも急だった。




「なぁ、空丸の様子変じゃないか?」


「さぁ、僕には心当たりなんて無いけどね。」


「嘘つくなよ。副長から聞いたぜ?無理やり部屋移させたんだろ?」


「まぁねぇー。無理やりだったかな。」


「なんでだよ?」


「大人の事情ってやつだよ。平助も大人になればわかるさ。」


「はぁ?ってか!俺だって大人だし!」




「そらまるおにぃちゃん‥。」


あたしは周りの人に心配されるくらいに落ち込んで見えるらしい。


『なぁに?』


「大丈夫?」


『大丈夫大丈夫ー!問題無いし!』


「泣いてるよ?」


あぁ情けないな。雪に心配をかけるなんて。


「そうじおにぃちゃん?」


そう、雪は年の割に大人びているし、ことがわかる。


『まぁね。』