本田くんは少し周りをキョロキョロと 見回してから小さな声で呟いた。 「今日ね、あいつの彼女の命日なんだ。」 「…へ?」 き、桐谷くんに彼女…? …命日? 「あいつ、彼女中2の時に亡くしてて… それで今日墓に行くから学校 来ないの。…はい!俺が話せるのは ここまで!!!じゃあね」 「うん…ありがとう」 本田くんが教室に戻っても 私は驚きでそこからなかなか 動けなかった。 桐谷くんの彼女さん…亡くなってるんだ…