彼と私の問題点を考える

余計なことは考えない。


モチベーションを下げずに仕事を終え、捗ったせいか定時にタイムカードをきる。


着替えて会社を出た時にはすっかりこの間の出来事なんて忘れていたのにー…


「広瀬さん!」


駅について改札を抜けたと同時に私の名前が呼ばれる。


顔を上げ、視線の先を探すと制服を着た青年が手を挙げている。


もしかしてあれって…


あっという間にその青年との距離が近づく。


私の元へまっすぐに歩いてきて、目の前で足を止める。彼が目の前に来た時、あまりに突然すぎて何も言えずに固まってしまった。


「こんにちは」


嬉しそうに、爽やかに笑った彼はこの間とは変わって学ランを着ていて、見間違うはずなんてなかった。


「これからバイトなんですけど、よかったら少し話せませんか?」