学校を出てからもう、何時間? いや何分かもしれない。 それでもなんだか長く感じてしまった。 「はぁはぁー、いた。」 「健太。」 ふるえる足、逃げたい。 駆け出した。 「ごめん。 成美。話だけ聞いて。 もう傷つけないからさ。」