「お、おい! 成美!っておい。」 パシっ 女の私が男の健太に足の速さで適うわけもなく あっけなく捕まってしまう。 「迷惑だったよね? ごめんね? せっかく、幼なじみも終わったのに迷惑かけて。 もう、健太には関わらないから。」 傷つきたくない。 私はその一心で手を振りほどく。 「おい、話を聞いてくれって。」 もうこれ以上なんも言わないで。