鐘が鳴りホームルームが終わる。


私は恐る恐る、健太に近づく。

不良だけど健太は健太だから

ちょっとだけしか怖くない。


「け、健太!?」


机にうつ伏せに寝る健太。

私が呼ぶとピクッと反応して


めんどくさそうに顔をあげる。


「成美。

なに?」


違う。

いつもの健太じゃない。

いつもはクシャクシャに笑うのに。


「どーしたの?

変だよ?」


「どーもこーもねぇの!

今日からあんま関わるな。」

え。