二人の愛は実ることの
ないものだった。

でもね、好きなんだよ?

“いとこ”だなんて
二人には関係ないよね。

大きな壁が、二人の
前に建っている。


「ねぇ、瞬介?」
「何?」
「今日、家に来るんでしょ?」
「うん、早く会いたい」
「あたしも」
「」