「先輩!?ど、どうしたんです!?」 私は驚きながら(少々パニック)、先輩のおでこに手をあてる。 …熱はないね。 そのことに安堵すると同時に、私は先輩に何かしてしまったのか、と考えた。 …正直思いあたることがない。 じゃあなんで、『むかつく』なんて言われたんだろう。 胸がチクリと痛んだ。 「…春日が好きで…好きすぎるから、松山くんに…こんな醜い嫉妬までしちゃう。 ……かっこ悪いでしょ。俺。」 「…………嫉妬?」