先輩が椅子に座りながら手を広げる。

これは…恥ずかしいな。

そう思いながらもおずおずと先輩の腕に収まりにいく。


そしたら…抱きしめられた。


お腹あたりに先輩の顔が…っ!
これは…お腹が出てることがバレるだろうが!!



でもしょうがないか。
今日は先輩、甘えたいみたいだし。


私は先輩の頭を撫でた。

…なんだこれ。さらさら。ふわふわ。
…女子か。女子以上か。



そんなことを思ってると先輩が口を開いた。




「松山くんと…楽しそうだった。」




「……はい?」



一体何を言い出すのやら。

松山?なぜ松山が出てくるんだろう。

私の馬鹿な頭では理解できなかった。