先輩でも妬くんですね。




当たり前のことだと思う。

二人三脚だし、私だって松山とすることなんだから。








でも…なんか、やだな。




先輩は相手の女の子の腰に手を回していた。




…私って、こんな心狭いやつだったっけ?



「…い? …桜井??」



「…えっ。」



「足!巻き終わったぞ?

大丈夫かよ。具合悪い?」



そう言って私の顔を覗き込んで心配する松山。





…うん。これが女装してなかったらかっこよく決まってたのに。