先輩でも妬くんですね。




「…(くす)」



わぁ〜お、悪女だぁ〜〜。



夏生先輩に見えないようにこっち見て笑ったよ、あの人。

漫画でしか見たことなかった悪者女が…今目の前にいますよ!!




「お前、あの先輩に何かしたの?」



松山が旭先輩を見ながら私に言う。



「んー、何だろう。
目の敵にされて…る?」




すると松山は「あぁ〜」と納得したように頷いた。

ちなみに松山は、私と夏生先輩が付き合っていることは知っている。



「確かに〜!強烈そうな顔してんもんなー。」



「美人と言いなさいよ。」




そういって松山の肩を軽くしばく。