先輩でも妬くんですね。



松山くんが私を呼んだ。
相変わらず大きな声だ。よく届く。


「はいはーい!
ごめんね、行ってくる〜」


「へいへい。私は一生独り身よ。」


「何いってんの。
こんな美人、誰がほっとくの。」



そういって頭を撫でると…


「ううぅ…春日愛してる。
結婚しようよ〜〜〜!!」



大体は機嫌が良くなることを、私は知っている。




…だが私は知らなかった。



「「「(……イケメンだ!!!)」」」
byクラス


このときの私は、誰よりもイケメンだったことを。