告白をすると決意した
その日の夜、オレは
自分の気持ちを
父さんたちに伝えた。

*廉哉が好きな事
*告白をすると決めた事
*この身体のことを話す事

二人は黙ったままだ。

多分、最初の二つは
気にしてないと思う。

問題は最後だろうな。

『遥は秘密を明かすほど
廉哉君が好きなんだな?』

確認するってことは
やっぱり、最後のことか。

「ずっと、言えなかったけど
一年の頃から好きだったんだよ」

高校に入ってから三年間
ずっと同じクラスで
一目惚れだった。

『わかってるんですか?
廉哉君に軽蔑されるかも
知れないんですよ?』

父さんは
あくまでも反対らしい。

オレだって、
そのくらいわかってる。

もし、打ち明けて
軽蔑されたら
立ち直れないだろう。

喧嘩になりそうな
雰囲気を壊したのは
母さんだった。

『紘、落ち着いて。
ハルも怒鳴るな』

母さんの言葉で
オレたちはなんとか落ち着いた。

「ごめん、母さん……」

『解ればいいのよ。
さてと、話しを戻すよ』

三人で座り直して
話しの続きを
することになった。

結果、オレの思うように
すればいいと言ってくれた。