そしていよいよ次の日。 二人乗りをして風雅の家まで向かった。 思えばあれが最後の二人乗り。 家に着いて座った時 「夏は言いたいことないのか?」 言いたいことなんてたくさんある。 だから言った。 優花のこと。高校に入って冷たくなったこと。 「そっか…。ごめんな。」 早く言って。 やり直そうって言って。 やだよ… 「夏…。別れよう。」