手術室に向かうエレベーターで、僕と同い年くらいのカップルと乗り合わせた。

「ユキ、元気でよかった。ユキのためにも、私たち、ずっと元気に幸せにやっていこうね」

「そうだね」

幸せそうな二人を見てなんだかすごく惨めな気持ちになった。