やがて僕は小学校でいじめに遭うようになった。

だんだんと不登校気味になり、ランドセルを背負ったまま祖父母の家に行った。

『週に一回くらい行けばいいさ』

祖父はそう言ってくれた。

もともと教師だった祖父母に勉強を教わった。

『実蕾のやれる勉強だけやればいいよ。体育や図工なんて将来使わないもの』

祖母もそう言っていた。