蒼白、という言葉がすごく良く似合う細い腕に無数の切り傷があった。

それ以上言葉が出なくなった。

「…馬鹿みたい…ですよね…」

「だけどこれは一瀬さんが生きるために戦ってきた証だろ?生きるために切るのが必要なら俺は止めないよ」

それからこの言葉を続けるのが精一杯だった。