なんとなく、彼女を放って置いてはならない気がした。

放って置いたら、心を病んで、死にかねないと思う。

もう既にだいぶ病んでいるみたいだけど。

左手首に包帯を巻いていた。

「一瀬さん、切りたくなったら電話して。いいね?」

そう言って彼女に俺の名刺を渡した。