インターフォンが鳴った。

「ただいま、コウ」

「実蕾…!」

長かった髪をセミロングにして、少し大人っぽくなった実蕾がいた。

「どこ行ってたんだよ…。心配しただろ…」

「あれ?私、校長先生に言ってから言ったんだけど…?」