それはもうすぐで九月を迎えようとしている頃だった。

「そうですか…」

容態が悪化しているらしく、退院が先送りになった。

「とりあえず、九月十五日を目指しましょう」

九月中旬には退院させてくれるらしいけど、なんとなく退院出来そうな気がしなかった。