「あ…華。おはよう」
昨日のことなんて気にしてないような笑顔で
お母さんは話しかけてきた。
なんで笑えるの?
「朝ごはん!できてるからね」
「…うん」
さすがにお腹はすく。
「いただきます」
ご飯を口に運んでみたけれど
美味しくない。
味がしない。
「ごちそうさま」
「え?もういいの?」
「学校行ってきます」
「えっちょっと…」
お母さんの言葉を無視して玄関を出る。
世界がモノクロってこうゆうこと。
昨日まで美味しそうに見えたご飯が美味しそうと思わない。味もしない。
昨日まで綺麗だと思っていた道端の花も綺麗だと思わない。
いつもは怖い通学路に途中にいる犬に対してもなにも感じない。
なにも感じない。
初めて味わった"絶望"。
負の感情だけがわたしを支配していく。
