いつかの出来事


なんとなく居心地の悪い毎日を過ごして
中学2年生の秋、
あたしは生徒会長になった。


生徒会の仕事をしているときは
自分がいる意味ができたような気がして
とても楽しかった。


そして、生徒会室から外の景色を眺めるのも
とても好きだった。


放課後をもてあましたあたしは
時々生徒会室に行って
一人で外を眺めるようになった。

校舎前の紅葉が終わりかけの
ある日、
いつものように外を眺めてたら
足音が近づいてきた。