いつかの出来事


世界から居場所がなくなったわけでも、
誰かに嫌われた訳でもない。


でもあの頃のあたしにとっては
それくらい一人ぼっちになった気分だった。

寂しかった。
誰にも弱音が吐けなかった。


こんな子どもじみた孤独感を
あたしは持っているべきでも
誰かに伝えるべきでもないような気がしたから。