無彩色な世界

ーーーーあぁぁ。

あーぁぁあぁぁぁ。

春が歌声を調節している。

「おはよう。」

「春、声、大丈夫?」

私は、聞いてみた。

ー大丈夫よ。ー

大丈夫だった。

「でも春。」

「無理はしないで。」

ーなんで?ー

「あなたが失敗してしまうと。」

「春の仲間達も、心配するわ。」

「春の仲間達も、調子が悪くなるわ。」

「だから。」

「無理は…。」

「しないで…。」

ーわかった。ー

ーそれで。ー

ー去年は、失敗したものね。ー

ーだから。ー

ー今年も、不安なんだ。ー

「大丈夫。」

「あなたなら、失敗を繰り返さない。」

「あなたは、明るい春なんだから。」



春の歌声で。

新しい四季が始まる。

ラーラララー…。

ラァリィラァァー…。


歌声が。

響く。

新しい。

四季が。

メロディーが。

春が。

世界が。

色が。

響き渡る。