犯罪彼女

対峙して初めてこいつの顔を見た。
あれ? 見たことある。それもつい最近。

私は記憶の中にあるこいつに関する情報を探し当てた。



「どっかで見たことある顔だと思ったら原西鉄男か。家はこの近所のアパートだよね。確か誕生日は今日だっけ?
この間あんたの情報を売れってヤクザが来たからさ、その時調べたんだよね」

原西は私の発言に驚いたように目を見開く。
私は話を続けた。

「親が死んで転がり込んできた金で引きこもりながらアイドル追っかけて、そのお金が尽きて借金しちゃったんだよね?
利子付きで5000万。働こうともしないあんたが返せるような額じゃないよねぇ」

原西は包丁を構えた。