犯罪彼女

やっとデブが私を離した。早くシャワー浴びたい。あんな奴と密着していたなんて、吐き気をもよおす。


「なにすんだよ…」

「こっちのセリフだっての」

ナイフの周りにじわじわと血が滲む。
だけどその割にあいつはピンピンしている。
そうか、デブだから皮下脂肪に守られたのか。
どうりで刺した感じがしないわけだ。

「俺に怪我させやがって…許されると思うなよ」

「あんたこそ、この私にそんな不潔な身体押しつけてきたんだ。これから満足な生活を送れると思わないでね」

二本目のナイフを構える。
スタンガンもあるけど、あれは使い捨てじゃないからなぁ。
こんな男に使うのはもったいない。