と、こういうわけでこの広い水族館にデブと二人きりになってしまった。 なぜ私がクリスマスイブに顔も知らない不潔な男と一緒にいなくてはならないのか。解せん。 「……ブツブツ」 私に包丁を向けたままの姿勢を保ちつつ、デブは一人でブツブツと話している。すごく気持ち悪い。 「はぁ」 私は水族館を優雅に泳ぐジンベイを見ながらため息をついた。