犯罪彼女

「そうか。よかった」

「私が他人とヤろうと興味ないと思っていたよ」

「んなわけねぇだろ。
彼女が他の男と寝るのを何とも思わない奴なんているかよ。
まして、相手は犯罪者だぞ。心配して然るべきだ」

確かに。

すーちゃんも一応気にはしてくれてるみたいで、嬉しくて笑った。

「すーちゃんも浮気とか考えないでね。
すーちゃんには何もしないけど、相手がどうなっても知らないよ」

「何だよそれ。なんか怖いな」

軽口のように叩く。本気だけど。

私にはすーちゃんしか考えられない。
むしろこの世に二人きりならどれだけよかったか。

そうすれば、私は何の心配も不安も感じなくて済む。
すーちゃんが私から離れることはできないもの。
離れたところで、寂しがり屋のすーちゃんはすぐ戻ってくるだろうし。


そんなもしも話を考えている自分が滑稽過ぎて笑えた。