犯罪彼女


「いつか食わせろよ」

「何の話?」

「さっきの菓子の話」

あー、はいはい。

「えーどうしよっかなー。
これから作ることあるかなー」

「来年期待してる」

「まぁそこまで言うなら作ってやらんこともないけどね」

「要するにどういうことだ?」

「んー、期待しててってこと」

すーちゃんはホッとしたように笑った。

「あ、ひとつだけ聞きたいことがある」

「ん?」

「お前、舞島とヤったか?」

唐突な質問のせいで、うどんを肺に入れてしまうところだった。
むせて咳をする。いきなり何聞いてくんのさ。

「私はヤってないよ」

「私は?」

「もう一人いたでしょ、女子。
あの子と舞島がヤる場面は何度か見せられたけど、私は一度もない」

結構苦痛な時間だったなぁ。
舞島の求めるものがハード過ぎて、この私が、見るのも辛い状態。

何よりも辛いのは、たまにその女子と目が合うことだったけど。
痛みに苦痛の悲鳴をあげながら、助けを求めるような目で私を見ていた。