犯罪彼女


「……千葉、千葉!」

床に倒れたまま動かない。死んでしまっているのかと思った。

俺は千葉のもとに寄る。大きな声で呼びかけながら体を揺すると、微かに目を開いた。


「……?」

「大丈夫か!」

「……すーちゃん? 本物?」

「当たり前だろ!」

久しぶりに会った千葉の体を抱き締めた。
もとより華奢な千葉の体はさらに細くなっていた。だけど確かに温かい。生きているという証がここにある。

「あったかい」

「当然だろ」

良かった。生きている。


俺はそれが嬉しくて嬉しくて、千葉を強く抱き締めた。
一瞬死んだかと思ったから、余計に嬉しい。