僕には関係のない話だけど。

そう呟きながらチャット画面を閉じる。

時計は深夜2時を指していた。高校生の僕が出歩くには遅い時間だけど一向に構わない。

僕はダウンを着て肌寒い夜風のもとに出た。


僕を引き止める人なんていやしない。

だから、僕はこの世界に別れを告げる。


ネットで知り合った女性と共に。