犯罪彼女

「誰が臨月だ!」

女性が反論を述べると、セーラー服の女子は口角をより一層上げた。
その表情に、寒気が走る。僕の本能が、この人は危険だと告げている。

「え、臨月じゃないの? じゃあそのお腹どうしたの?」

「……!」

「もしかして養豚場から来た豚かな? えらいねぇ、自ら出荷されに行くんだ?」

女性はセーラー服の襟を掴みにかかった。

「動物だもんね。常識もわからなければ、モラルやマナーも理解出来なくて当然か」

それでもなお、女子は話し続けている。
穏やかとは言えぬ空気が流れていた。

「調子乗ってんじゃねえよ!」

とうとう女性は拳を作り、セーラー服の女子に攻撃を仕掛けた。