「そういえば千葉ちゃん。聞きたい事があるんだけど」
「なに? 台所も借りたことだし、お礼にタダで教えてあげよう」
千葉ちゃんは口角を上げる。仕事の時の顔だ。
「今朝のニュースでやってた“神”のことなんだけど」
「その話の何を聞きたい?」
「今朝のは君じゃないよね。やり口が違うし。
なら今朝のニュースの犯人は誰で、なぜ女の人は殺されたの? サクラちゃんに危険は?」
僕は知っている。12月に入った頃に起きた三件の殺人事件に関与していた神様が千葉ちゃんだということを。
僕は千葉ちゃんの狂気を知っている。だから彼女は彼女なりの愛し方を僕に教えてくれた。


