いっちゃた。
「荷物はもう送ったから。はい、これ。」
渡されたのは地図の書いてあるメモ。
「ここがあなたがいく場所。」
えっ?ここ?
地図の目的地はどっかの組。
私てっきりどっかの社長のところとかお金持ちのところかと思った。
まぁさすが親父の友達だな。
そこの組は“椿組(つばき)。
「お父さんのお友達は想良の事情知ってるけれど担当する子には黙っておくってさ。」
『は?なんで』
「お父さんが想良が恋をしちゃたら俺はやっていけなくやるってさ。」
『私は一生恋をしないつもりだけど?それで隠すの?』
「まだ理由はあるけど......」
え?気になるじゃん。
「まぁまぁとりあいず隠してて。あとその子は今どっかの族の総長やってて、椿組の次期組長だから。」
はぁはぁ。
なんとなくそんな感じはしてたよ。
「明日から頑張ってね。応援してるから。」
『分かったよ。』
「あっ!いけない!こんな時間、行ってくるね。」
私のお母さんは有名な化粧品の社長。
じゃ私は部屋に戻ろうかな。