その後も彼は表情一つ変えることなく完食をした。
彼は両手をくっつけて私に頭を下げた。
ごちそうさまってこと?
わかりにくっ
喋れないのかな?
まぁこれからかかわることなんてないからいっか。
プルルルプルルル
「わり、出るわ」
喋れるんかいッ
いきなり声を発した彼はポケットから携帯を出し、テーブルから離れキッチンの方へと行く。
彼なりの配慮?
だけどヒトンチのキッチンで電話する?ツッコミ要素満載の彼は今、平然と電話をしている。
スゲーわ、ある意味。
そんな彼を連れて来た私も私ですごいかもしれない。
そんなことを考えていれば彼は思いがけない言葉を発した。
「これから仲間が来る」
うん。
仲間ね…

