それから説明をしてもらいこれからどうすればいいのかわかった。


一応、高校を退学したことを伝えると驚く素振りを見せずに話を進めてくれた。



何故かは言わなかった。というか聞かれなかった。みんな気を遣ってくれたのね、きっと…。



そして私は授業をほぼサボっている彼等と溜まり場の空き教室で居るだけでいいらしい。



とても、楽。


それならその時に父を探す事くらいちょっと進められるかもしれない。



そして現在。


礼央と一緒に車に乗って学校へと向かっている。

高校生の彼が何故、このテカテカの高級車を乗りこなしているかは気になったが聞かないことにした。



干渉しない。



これが私達の視線できまったルールだ。