退学姫と七人の王子。


声ちっさ‼︎
それも同い年かよ

次は誰だろ〜?と周りを見ると、金髪くんと目があった。

「ぼくぅ〜は〜ルイ・ジューン・ブラットといいまぁ〜すぅッ!高2でぇ〜す」


そう微笑んでくる金髪美少年。
天然のブロンドは輝きをめちゃくちゃ放っている。


でもさ、でもさ、
日本語下手すぎねーか?


だがそんな彼もとてもカッコいい。綺麗なブルーアイズに高い鼻。薄いピンク色の唇。


絵画に出てきそうだ。


「田中英(ハナ)高3。仲良くしてやってもいいぜ?」


次に自己紹介してきた彼はさっきの赤髪野郎。ピアスジャラジャラで制服は着崩し、目つき最悪。まさにザ・不良って感じだ。



それに同い年のくせして上から目線とかざけんなっつーのよ!!


牙をむき出しにしていると


「俺は、安井直也。今月は空いてないけど来月なら空いてるよ☆」


いきなり姿を現したのはオレンジ頭に青メッシュの彼。