厭らしく弧を描く唇、汗ばんだ手が自分の躰を這う



屈強な男の力なんて女のあたしが敵うはずもない



汚い・・・汚い・・・・汚い!



汚れているのは龍さんよりもあたし



苦しくて辛くてひどく汚れてしまったように思える自分



でもあたしは龍さんに救われた



龍さんもたぶん苦しんでいる、自分を責め続けているだろう



痛いくらい気持ちが伝わってきて、総長室から出てこないって聞いて胸が痛くなった



龍さんを癒せるのはたぶんあたしだけ



「思ったのは龍さんのことじゃなくて自分のこと・・・」



「自分のこと・・・?「話したことなかったっけ?あたしも再婚した母親の連れ込んだ男に襲われそうになったことがあるって」



「頭を過ったのはそのこと・・・・」




「瞳・・・「あたしも辛かった、苦しかった・・・・ひどく汚れてしまったようで、だから龍さんも辛いだろうなってだから・・・」




「もういい!悪かった・・・嫌なこと思いださ「龍さん、こっちむいて?」




言いかけた龍さんの言葉に重なるあたしの声、この時のあたしはどうかしていたのかも




消毒してあげる・・・・軽いリップ音と共に唇を自ら重ねていた