「俺・・・あの女とのこと瞳に知られたって思ってかなり動揺した・・・」



「龍さん・・・」




「自分がひどく汚れた人間に思えて何もかも嫌になって気が付いたら総長室に籠もってた」



するりと髪を撫でながら話す龍さん



腰に回された腕の力が強さを増したように思えてならなかった



「りゅ・・・・龍さん?」




突然躰を引き寄せて抱きしめる彼に一瞬驚く



だけど耳元で語りかける声はなんだか弱々しくて泣きそうだった



龍さん・・・あなたは何に怯えてるの?



あたしはそんな龍さんでさえただただ愛おしくてならないのに



「怖かった・・・義理とはいえ母親と出来てた男なんて軽蔑されると思った」



えっ、軽蔑?あたしが龍さんを?



そんなことありえない、だってあたしは・・・



「正直に答えてくれ、瞳はその・・・あの女とのことを母親とのことを聞いてどう思った?」



どう思う?どう思うかなんてそんなこと



最初に浮かんだのは龍さんがお母さんと抱き合う姿でもなく・・・





あたしがあの女、美由紀さんの連れ込んだ男に組み敷かれる自分の姿