「お前の行くところなぞたかが知れている、この俺がわからないとでも思っているのか」



「そうだったわね?あなたの周りには優秀な部下が何人もいるからあたしの居場所を探すくらいどうってことないわよね」



そう言って背後にいる黒いスーツ姿の男をちらりと一瞥した



すると彼女は諦めたような顔を浮かべてあたしに視線を移す



冷ややかな笑みを浮かべると言葉を放った



「ふっ・・・・龍一から連絡が途絶えたのあたしのせいだって思ってるんじゃない?」




「え・・・・あの「あの子が自分であなたとの連絡を絶ったの、あたしはただ一言言ってやっただけ」




「心も身体も汚れてるあなたが瞳さんの恋人にふさわしいのかしら?って言ってやっただけ
今日来たのはそのことを言いたくて・・・・じゃあくれぐれもおだいじに」




踵を返して振り返らずに病室を後にする彼女の後姿を目で追った




龍さんのお父様が何か叫んでいたけどそれも耳に入って来ない




心も身体も汚れてるって・・・・そんなこと、そんなことないよ




龍さんはあたしの一番で、世界一愛おしい恋人でかけがえのないひとに変わりはない




お母さんと色々あったかもしれないけどあたしは自分の恋人が苦しんでるのに傍にいてあげられないほうが辛いよ





あたしには何も出来ないかもしれないけど話をしてほしかった