俺は深い溜息をつくと美也子という名の女をちらりと見る



俺から決して目を離すまいと食い入るように見つめる瞳



俺が欲しているのはこんな目の女じゃない



俺が欲しいのは・・・・欲してやまないのはあいつしかいないのに



「へえ・・・・その可愛い息子を置きざりにしていまさらのこのこ現れたあんたが一体何の用なんだよ?瞳の居場所を知ってるってのは嘘なのかよ」




「う・・・嘘じゃな「矢追瞳さんの居場所を知ってるのは本当です」



秘書の声が美也子と言う女の声に重なった



俺たちがこれほど捜しているのに見つからねえ




それをこいつらが知ってるっていうのか



そんな疑問が膨らむ中秘書の男は淡々と話していく



色々言いたいことは沢山あったが俺は言葉を呑み込んだまま耳を傾けた




「実は龍一さんのことは小さい頃から報告を受けていました」



「報告・・・・?ですか」




それまで黙って聞いていた総一郎が溜まりかねたように問いかける



今は二人のやり取りを黙って聞くしかない




俺は瞳に関することが話されるという思いからはやる心をぐっと抑えた