「喜一君にナイフを突きつけられたとき怖かった・・・・とっても怖かったけどこの人はあたしを傷つけることはないなって羽交い絞めされてる時思ったの、なんでだかわかる?」




喜一君・・・・震えてたんだよ




あたしの言葉に目を見開いて更に驚く喜一君



苦笑いを浮かべるとあたしは彼の手を握ったまま話を続けた



「もしかしたら響子さんは一番大事なものに気付いてないだけなのかも」




「一番大事なもの・・・・?」




「人間って馬鹿だから無くしそうになって初めて気が付くの、一番大事なものに」




そうなんだ・・・・あたしだってあの時初めて気が付いた



龍さんの足枷にはなりたくない、重荷にはなりたくないって・・・



自分の身を犠牲にしてでも龍さんを守りたかった




ああ・・・・あたしは狂おしいくらいに龍さんを愛してる




愛する人の為に自分の身を犠牲に出来るあたしはある意味とても幸せだ




好きって思った相手に自分と同じように好きって思ってもらえる





これはたぶん神様が与えてくれた奇跡