「そんなの間違ってるよ・・・・」



「瞳ちゃん・・・?」




「それって・・・・そんなのって喜一君はそれで幸せなの?幸せになるためにみんな頑張ってるんじゃないの?」




身を乗り出すようにして思わず声を荒げたあたし



そんなあたしを凝視したまま喜一君は冷めたような表情を浮かべてぽつりと答えた



「幸せ・・・・?響子は俺のことなんてただの幼馴染にしか見てないしあんな金持ちのお嬢様が俺と付き合うなんてありえない・・・・」




あいつにとって男なんて家柄とか金、地位とか包装が良くなくちゃ相手にしないよ




そう言うと俯いたままあたしの寝ているベットのシーツを握りしめた喜一君




そんな喜一君をあたしがそっと手を触れると驚いたように顔を上げて見つめていた




なんだか凄く不器用で崩れてしまいそうな彼を見ていられなかったから



「瞳ちゃん・・・?」




「すべて響子さんの為だって言ったよね・・・?黒覆面のリーダーになったのも響子さんの為だとしたら今度は喜一君が自分自身の為に行動を起こす時だよ」





あたしは本当に無意識に口から出た言葉だった・・・・喜一君のしたことは神龍のみんなにとったら裏切りかもしれないけど言わずには言われなかった