「ったく・・・・タイミング悪すぎだろ?」




龍さんは溜息をつきながら隼人の額を軽くつんと叩く



その仕草がなんだか妙におかしくてくすりと笑みを浮かべたあたし



何気なく龍さんの方をちらっと見ると見たこともない優しい表情を浮かべていた




「ふっ、熱・・・下がったみてえだな」




「うん、よかったこれでひと安心ってとこかなあ・・・・でも今回は龍さんに色々面倒かけちゃってごめんね本当にありがとう」




「俺は何にもしてねえし・・・第一、瞳の大事な弟が熱出して寝込んでたら知らん顔は出来ねえだろ」




そう言って隼人の顔を覗き込む龍さん、真近に迫った顔にどきりと胸が波打った




「そういえば聞いてねえんだけど?「・・・・へ?なにが?」」



「俺は瞳に惚れてるって素直に告白したのにお前の気持ちまだなんにも聞いてねえんだけど」




あ・・・・あたしの気持ち?気持ちって・・・・え?



この展開はもしや今目の前に居る龍さん本人を前にして告白をしろと?




そんなの恥ずかしすぎる!でも怖いくらい真剣な眼差しの龍さんの申し出を拒むなんて出来る訳がない





沸騰する位体も顔も熱くなるあたし・・・・・そっと置かれた龍さんの手に全神経が集中したように思えた