松上商事っていえば輸入食品とか運輸物流に至るまで幅広い事業をしていることで有名な世界的な企業




多分今の日本で知らないひとはいないんじゃないかと言うくらい有名な企業



龍さんの家の森田財閥にはちょっと劣るかもしれないけど・・・・でも凄い



あたしってば凄い人と今一緒の空間にいるのかも




そう思ってだけでなんだか緊張感が漲ってくるように感じた




でもちらりと龍さんを見ると不機嫌さ丸出しのいつもの龍さん




腕組みをして気怠そうにドアに寄りかかるようにして彼女に問いかけた




「松上?あ~そんなこと親父が言ってたか・・・・それよりも初対面じゃねえってお前言ってっけど俺全く記憶にねえんだけど?」




「・・・・・呆れた、あんたって最低な男ね覚えてないの?」




彼女は龍さんに向き直ると眉間に皺を寄せ衝撃的な言葉を発した




「一年前・・・・そう今位の時期にクラブで友達と遊んでたら酔った勢いであたしに声かけてきてホテルに連れ込んで抱いたくせに」





今なんて言ったの?ホテル・・・・?連れ込んで抱いた?




龍さん、この人のことを抱いたの?その手で抱いたって本当なの?




彼女の一言で一瞬にして心の中に暗雲が差し込んだ




あたしはその場に呆然と立ち尽くすしかなかった