出て行った部屋のドアを見て淋しさが更に込み上げてきた



出て行ってから戻ってくる気配のない龍さん




まあ、ここはあたしと隼人の部屋だから再び来るとはいえないんだけど・・・・




好きだと自分の中で自覚した途端無性に逢いたくて仕様がない



でもあたし・・・・今までのように振舞えるかな




「まともに顔を見れるか自信がないんだけど・・・・参ったな、ねえ隼人」



額にそっと触れた瞬間誰かと言い争うような声が聞こえてきた



何を言ってるのかまではわからないけど・・・・声の感じからして女の人?




あたし挨拶とかしたほうがいいのかな?っていうか出て行かないほうがいいのかも?




どうしよう・・・・しばらく様子を見た方がいいのかな



考えあぐねていると予告もなく突然部屋のドアが開いた



思わず息を呑んで呆気に取られるあたし



息を切らしたまるでモデルさんのような女性があたしを凝視して食い入るように見つめている




「やっぱりね・・・・ふうんあんたが・・・」



まるで値踏みするような瞳で見つめる彼女




背後からは龍さんが今までに見たこともない怒りの形相で彼女を追いかけてくるのが見えた