「瞳さん!荷物これだけなんっすか?少ないっすねえ」



「あ~そんな遠くないし忘れ物あってもすぐ取りに行ける距離だしとりあえず必要な物だけって感じだから」




あたしは神龍のメンバーの人に問いかけられるとそう答える



荷物を運び出すメンバーを横目で見ながらあたしは龍さんを避けていた




わからずやな龍さんにちょっと怒り心頭って感じ?



それに偶然にも竜谷のリーダーはあたしの幼馴染のつーくん、尚更大丈夫だと思うんだけどな



そんな時秀一君の深い溜息が聞こえる、今日は引っ越しだからかなりラフな格好の秀一君



ジーンズにTシャツ姿の秀一君は綺麗にメイクをしてまるでモデルさんのよう



「ねえ・・・なにが喧嘩の原因なのかは大体想像がつくけどそんなことで一緒に生活出来んの
?今日から一緒に生活するってのにまったくあんた達は」




「ごめん・・・・秀一君これには深い訳がありまして・・・」



「おい!喋ってねえで手動かせ!ちゃんと働かねえ奴は飯抜きだぞ」



龍さんはそう叫ぶと最後の荷物を外へと運び出した



あたしと秀一君は顔を見合わせて思わず苦笑い



隼人をベビーカーに乗せるとマンションを後にする



まさか龍さんと一緒に住むことになるとは思いもよらなかったけど・・・一体これからどうなるんだろう




あたしの心の中に不安と期待が渦巻く中、龍さんとの同居生活が始まった