着替えを終えると二人でマンションを出る



春だと言ってもまだ夜は少し肌寒い



冷たい風が頬を掠めて行く



パーカー羽織ってきて良かった・・・・そんなことを思いながら久しぶりにお父さんと歩いた



ちらほら頭に白いものが出始めたお父さん



相変らず着ているスーツも格好よくて部下からの評判もいいらしいお父さん




ふたりで歩くのはどれくらいぶりだろうそんなことを思いながら黙って歩く道は決して居心地が悪いわけではなくむしろ心地よい




これはたぶん親子だから感じるのか?だけど・・・・




あたしは男としてはお父さんのことは好きにはなれない




けれど父親としてのお父さんは嫌いではない




この何とも言えない心地よさは肉親だからなんだろうなそんなことを思いながらファミレスへと入った




「瞳はここでよかったか?とりあえず近いし手っ取り早いんでここにしたんだが他がよかったか?」





「ううん、お腹も空いてるしここなら和食も洋食もあるし大丈夫だよ!早く行こう」





お父さんの手を引いて入ったファミレスは思っていたよりも混んでいて席が空くまで少し待たされたのだった